プロ「社蓄」でいこう!~目指せ人財~

企業にとって人財となるための秘訣

復讐は天に任せよ!

 悪意を持った相手に、ひどいことをされても、自分の手で 

復讐するのではなく、天の怒りに任せなさい、ということです。

 

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 昔の偉い人はこう言いました。

愛する人たち、自分で復讐せず、神の怒りに任せなさい。

「『復讐はわたしのすること、わたしが報復する』と主は言われる」

と書いてあります。    ローマの信徒への手紙12.19

 

  新約聖書に書いてある言葉ですが、復讐は基本的に神が行うもので

 あって、人間が手を出せる範ちゅうのものではなさそうです。

 

 どんなに悔しいことがあっても、屈辱に感じることがあっても、

自分で復讐しようとせず、天に任せるというのは、非常に気高い

ことだと思います。

 

 天の怒りに任せるのです。自分では手を下しません。あくまで

天が自分に成り代わって、ある意味での報復を実現してくれること

を信じるのです。

 

 先日、乳酸菌飲料を訪問販売している40代の女性から、こんな

話を聞きました。

 

 お客様に定期的に乳酸菌飲料を届けているそうですが、支払いは

毎月一括払いでお願いしているとのこと。

 

 ところが、集金にうかがったときに、客である70代の白髪の老婆は、

「自分はすでに金を払った」と言って頑としてきかないのだとか。

 

 結局、販売員はそれ以上支払いを求めず、損失を自分でかぶった

そうです。ところが客は気が収まらず、「定期購入はやめる」と言い出し、

しまいには乳酸菌飲料を販売している会社そのものを、ののしりだしたそう

です。

 

 その結果、70代の老婆は定期購入をやめ、40代の販売員も定期購入用の

ボックスを回収。最後に販売員の女性は、誠意を見せるため、再度、客を

訪問し、謝ったそうです。全く自分が悪いわけではないのにです。非は

明らかに相手にあるにもかかわらずです。

 

 ところが、老婆は販売員がどんなに謝っても、一向に怒りを収めず、

エンドレスで販売員を責め立てたそうで、30分経っても、謝罪が

終わらなかったそうです。

 

 「エンドレスで責められ続けた。謝っても同じことを繰り返し

言われた」と、その販売員は意気消沈していました。

 

 感じのいい明るくハキハキとした販売員です。しかも支払いを

受けられなかった分を自分が負担しているのです。

 

 私は客の老婆が痴呆症にかかっているのではないかとみています。

自分が怒って話したことを、話したそばから忘れていくのです。

だから謝罪を受け入れず、エンドレスで責め立て続けたのではないか

と思います。

 

 販売員が気の毒になりました。でも、その販売員は老婆の悪口を

言いませんでした。腹にすえかねるものはあるはずです。でも、

根に持つタイプの販売員ではありませんので、これからも自分で

老婆に復讐しようとはしないでしょう。

 

 こういう販売員のような人が気高いと思います。復讐を天に任せ

ているのではないかと感じます。

 

 一方、あなたが仮にサラリーマンなら、会社に勤めていると、

理不尽な目に遭うことは決して少なくないはずです。

 

 そんなときに「倍返しだ」と息巻いて、復讐を企てるでしょうか。

 

 プロ「社蓄」なら、きっと理不尽さを胸に収め、天を見上げて

天の怒りに任せるに違いありません。私はそういう者になりたいと

考えています。