プロ「社蓄」でいこう!~目指せ人財~

企業にとって人財となるための秘訣

滅びる会社とは・・・

今回は、社員に利益を還元しない会社は永続しない、

との主張です。なぜなら、社員がそんな会社に見切りを

つけて辞めていくからです。

 

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私が以前、少しかじったネットビジネスの世界では、「ギブ&テイク」

のマインドでは不十分で、儲からないとされていました。

 

顧客に徹底的に与えることが推奨されていました。「与えることによって、

与えられる」からです。フォレスト出版の元編集者だった長倉顕太氏は、

「ギブギブギブしろ」と主張します。「与えまくれ」ということです。

 

これには心理学的な根拠があり、返報性の法則と呼ぶそうです。

 

人は誰かに何か良いことをされたら、お返しをしないではいられません。

この法則は、会社経営の場合も使えます。

 

仮に、あなたが企業経営者だったとしましょう。

社員に給料を払うとき、生かさず殺さずの精神で、社員がようやく生計を

立てられるだけのギリギリの給料を支払いますか。

 

それとも、できる範囲で社員に利益を還元しようとしますか。

 

経営者が企業を永続させようとするなら、「ギブギブギブ」の精神が

結果的には有効だと考えます。

 

給料を多くもらって不満を持つ社員はいないでしょうから。

そして与えられた社員は、ますます会社のために忠誠心を働かせる

でしょうから。

 

あいにく、私の勤務する会社は、「ギブギブギブ」と相反する仕打ちを

行っているので、搾りカスのようになった社員が毎年辞めています。

 

その数は、全社員の10%に及びます。

 

悪い意味で新陳代謝が激しいと言えます。

 

ブラック企業とは言いません。それでも、毎年時期を問わずに新入

社員が入ってきます。そして別の誰かが辞めていきます。

 

こんな実情を知った得意先の社長から、「あなたの会社は滅びるね」と

告げられました。

 

「社員を大事にしない会社は滅びる」ということでしょう。

 

その得意先の社長は、ことし4月に事業が儲かり、利益が

出たので、社員に臨時ボーナスを支給したそうです。

 

内部留保せずに、社員に利益を還元したのです。

社員の皆さんは、きっと喜んだことでしょう。

愛社精神が強まったに違いありません。

 

この得意先のような会社が、永続すると思います。その会社では、

家庭の事情など、やむを得ない理由があった人を除き、会社が嫌で

自分から辞めた人はいないと聞いています。

 

ちなみにその社長は、「自分にはボーナスはない」と言い切って

いました。社長のボーナス分を削ってまで社員に還元していること

になります。

 

一方、私の親族にNPO法人の設立等の支援を行うセンターを立ち

上げた人がいます。

 

社会のニーズに応える事業を企画し、認められれば、国や財団などから

補助金が支給されます。

 

基本的に非営利団体なので、儲かることはないようですが、

それでも事業が成功し、多少の利益が出た場合は、スタッフに利益を

還元するそうです。

 

非営利団体でありながら、ボーナスも支給したと聞いています。

スタッフには元ニートのような男性もいて、受け取ったボーナスの

額にびっくりしたそうです。

 

その男性の母親も喜び、「これまでに、息子がこんな額のボーナスを

もらったことはない」と、職場に御礼を言いに来たそうです。

 

微笑ましい話です。職場で働くスタッフの満足度も高いことでしょう。

 

あなたがプロ「社蓄」を目指して働き続けるなら、いずれ

幹部候補と目され、将来的には経営サイドから陣頭指揮を

とることになるかもしれません。

 

そんなときに忘れてほしくないのは、社員に利益を還元する

ということです。できる範囲で、社員に還元しようと思う気持ちが

必ずや社員にも伝わるはずです。